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プログラミング学習

【小学生】プログラミングは必要なの?”学ぶと人生無限大”

小学校でプログラミングが必修になったけど,何を学ぶのだろう?
プログラミングって将来必要なの?
プログラミングなんて難しそうなことを学ぶ必要あるのかな?
と思っている皆さんにお答えします。

レ本記事の内容
・小学校のプログラミング教育では何を学ぶのか
・プログラミングを学ぶと人生無限大
・小学生からプログラミングを学ぶ必要あるのか

ITエンジニア歴9年,プログラミング講師歴21年。
30年間プログラミングと共に生きてきた私が,お伝えします。

1 小学校のプログラミング教育では何を学ぶのか

(1)「プログラミング」という教科があるわけではありません

2020年度からプログラミングが小学校で必修化され,プログラミングが国語や算数などと同様に,基礎能力として重視されるようになりました。

しかし,小学校のプログラミング教育ではプログラミングそのものは学ぶわけではなく,プログラミングの考え方(=プログラミング的思考)をすでにある算数,理科などの教科の中に組み込まれて学ぶことになります。

「プログラミング」という教科があるわけではありませんし,成績も付きません。

つまり,プログラミング教育はプログラミング技術の習得や技術者育成が目的ではなく,プログラミングを学ぶ過程で得られる考え方である「プログラミング的思考」を習得することが目的なのです。

(2)「プログラミング的思考」とは?

小学校で学ぶプログラミング的思考とは,
「自分がやりたいことをやり遂げるためには何と何が必要で,それをどのような順番で行い,1回やって上手くいかなかった時には原因を見つけ解決していく力」
のことです。

プログラミング的思考を身に付けると,具体的にこうなります。

  • 物事を論理的に説明できるようになる。
  • 物事の手順や効率を意識して考えられるようになる。
  • 大きな課題を小さな課題に分解して理解できるようになる。
  • 自ら修正を重ねて作り上げていく姿勢が身に付く。

これは,将来どのような職業に就くとしても,時代を超えて普遍的に求められる力となります。

2 プログラミングを学ぶと人生無限大

プログラミングを学ぶと人生の選択肢が増え,未来の可能性が無限に広がります。

なぜなら,プログラムを作る過程で必然的に論理的な考え方(プログラミング的思考)が身に付き,さらに,「問題発見力」「問題解決能力」「表現力(発想力)」といった「自分の頭で考える力」を育むことができるからです。 

そして,早くからプログラミングに触れコンピュータを身近に感じることにより,コンピュータサイエンスの楽しさを体感することができます。

コンピュータサイエンスはコンピュータ活用全般を扱う学問で,科学技術計算,人工知能,コンピュータグラフィックス,ソフトウェア工学,ゲームデザインなどの専門分野があり,「科学」「技術」「工学」「数学」への興味が増します。

プログラミングを学んだ有名な人たちには,ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者),スティーブ・ジョブス(アップル創業者),マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創業者)などがいますが,彼らは優れた経営者でもあるため大きなIT企業を生み出すことができました。

3 小学生からプログラミングを学ぶ必要あるのか

小学生からプログラミングを学ぶのが一番です。

小学生が学ぶのが早いと思われる方も多いと思いますが,知的好奇心が旺盛な小学生で学び始めるのがベストです。

小学生が野球,サッカー,スイミング,習字,そろばんなどいろいろな習い事をしていますが,みんなプロや専門家を目指しているのではなく,楽しいから,将来何かの役に立つから,みんなやっているからなどいろいろな理由でやっています。

近年,プログラミングに注目が集まり,プログラミングスクールやプログラミング教材などの学ぶ環境も整ってきました。

①プログラミングスクール

ここ数年,保護者の間で「プログラミングスクール」への関心が高まっています。
子供向けのプログラミングスクールも増加傾向(2020年に1万教室を突破)にあり,自宅からプログラミングが学べるオンライン式のスクールへの注目も集まっています。

通学式のスクールは首都圏に集中している傾向がありますが,徐々に家電量販店などが従来のパソコン教室のメニューを拡大し,プログラミングが学べるようになってきました。

通学できる範囲にスクールがない場合や好きな時に学べる,オンラインで受講できるスクールも増えつつあります。

②プログラミング教材

現在では,小学生でも無理なく学べるプログラミング教材が増えてきています。その一つが「ビジュアルプログラミング」です。

ビジュアルプログラミングでは,複雑な命令文や英数字などの文字を打ち込む必要はなく,直感的な操作だけでゲームやアニメが作成できます。

例えば,「Scratch(スクラッチ)」と呼ばれるビジュアルプログラミングは多くの小学生向けプログラミングスクールで使われている学習ツールで,「動かす」「繰り返す」「音を鳴らす」などの指令のブロックを組み合わせ,ブロック遊びをしている感覚でプログラミング学習ができます。

※Scratch(スクラッチ)とは
マサチューセッツ工科大学で開発されたパソコンやタブレットで無料で使用できるプログラミング環境。

【まとめ】

これから長い人生を生きて行くうえで,プログラミングは必要なスキルです。しかし,小学校の授業ではプログラミングは教えてくれません。

早い段階からプログラミングに触れることにより,これからますます発展するIT社会に立ち向かうための大きな経験と自信を身に付けることができます。

今すぐプログラミング学習を始めましょう。